音源紹介詰め合わせ ~Direwolves/Harakiri For The Sky~

Direwolves - "Ægri Somnia"

フランス産のカオティックハードコアバンドの1st。お洒落というよりはアグレッション成分が高め。
11曲で25分という仕様なので、限られた時間の中で尖ったサウンドを突き刺してきます。
ドラムが終始パンキッシュハードコア然と構えているのでその攻撃性は確かなもの。

ただ彼らの魅力は何と言ってもギター陣の立ち回り。心地良いカッティングリフに始まり、
ブラックメタル寄りのトレモロリフ、中にはConvergeを彷彿とさせるモノもあり聴き応えが抜群。

激音を撒き散らしながら25分をあっという間に駆けていく、この春先にピッタリな作品。
一昨年のEPもオススメ。時に顔を覗かせる、乾いたメロディに耳を傾けてみてください。

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Harakiri For The Sky - "Aokigahara"

皆さんご存知、とまでいきそうなくらいバンド名が強烈なオーストリア産ポストブラックメタルバンドの2nd。
「変な名前だけど格好良い」というのは今作も同様ですが前作と違い、メロディ回しがより大胆に。
これはライヴメンバーのプロジェクトでもあるAnomalieの影響だろうと個人的に解釈しています。

そうは言いつつ、全体的に1stの延長上にあるのでファンの方ならうんうんと頷きながら楽しめる作品です。
ただ例外が2曲目、"Jhator"。1曲目で「こんな感じか」なんてタカを括ってたら良い意味で痛い目見ます。
よもやHFTSが作るとは思わなかった楽曲になっております。どういう曲かは是非購入して聴いて下さい。

総評ですが先述の"Jhator"が自分の中の評価を底上げしている状態でして。今年を飾る名曲です。
デプレッシヴな様相の奥に秘められた輝きが光る、五条隆志オススメの一枚!なんでJhatorがつべにないんだ!

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