2013年上半期(?)ぽぽぽいぽい Vol.1 ~2mmだけキミト、チカク~

こんにちは
五条です。あれ…八月?…お盆?そうですね、上半期報告をするには遅すぎてるわけですが。なんだこれは
それでも、やっぱ更新するべきだと。私のゴーストが囁くのよ…

ということでちゃちゃっと上半期、といいつつ、そこまで半年きっかりにこだわらず、今持っている音源で今年を振り返ります。
まあ結局ランキング形式ではないんですが(実際その形式で公開している人は凄いですマジで)、特に気に入った作品と、紹介したい作品を。

EP/ミニアルバム/スプリット/共同製作音源」、「フルレンス(ブラックメタル以外)」、「フルレンス(ブラックメタル)」の3コーナーでお届け。
ブラックメタルか否かの分け方はすごく適当です。チップとデールくらいですね。
それぞれ10+1(一番気に入った作品)の計11枚ずつ紹介。最後におまけで5枚ほど紹介します。


レビューとかでなく、1枚1枚さらう感じで緩く触れていきます。
じゃ、いこうぜ?

[EP/ミニアルバム/スプリット/共同製作音源]

        


上段左から、

Ash Borer - "Bloodlands" [US, Gilead Media], Bandcamp
Dir En Grey - "The Unraveling" [Japan, Free-Will], Amazon
Fabio Orsi/Pimmon - "Procrastination" [Italy/Australia, Home Normal], Bandcamp
Francisco Lopez with Valntina Lacmanovic - "With/In" [Spain/France, Silentes], Silentes
Harrowing - "Shrines" [US, independent], Bandcamp

下段左から、

Mick Barr - "Strings/Through: Chamber Music For Electric Guitar Volume 1" [US, independent], Bandcamp
Nightbringer/Dodsengel - "Circumambulations Of The Solar Inferno" [US/Norway, Daemon Worship], Bandcamp
Smohalla/Omega Centauri - "Tellur/Epitome" [France//UK/Sweden/Belgium, Duplicate], Bandcamp
Solar Soma - "So Much For Style" [Australia, independent], Bandcamp
Warren Franklin and The Founding Fathers - "Every Letter And Souvenir" [US, Count Your Lucky Stars], Bandcamp, CYLS





→→→Comments

・はい、まずはこのカテゴリから。私の†Bandcamp-Digger†としての威信が垣間見れます(貶し言葉)。言い忘れてましたが、アルファベット順ですね。

Ash Borerさんは昨年の2ndの勢いをそのままにこのEPを出してくれました。様相もその延長上で、冷たく重い雰囲気がウリに。無機質で得体の知れない感じが何ともゾクゾク来ます。Gilead Media送料高いよ大丈夫かよマジで

そして、高校時代より追っているデルリアンポポリロリレイさん。これはもう以前の記事で触れている通りです。ファンとして満足できましたが…、まぁ、ねぇ?タケェヨバカ

3つ目のFabio OrsiさんとPimmonさんの記事も、実はもう書いていたり。この作品ももちろん素晴らしかったのですが、個人的にはHome Normal Recordsと出会えたのが大きかったなと思います。確か今月イギリスでHome Normalさん主催のライヴがありましたね。いつかはファビーの創り出す空間に立ち会いたいです。

お次は、私の慕ってやまないStefano御大が運営するSilentesからの刺客、Francisco Lopez with Valntina Lacmanovic。Valentinaさんはダンサーで、Franciscoさんの音楽活動に参加した形ですが、これがなんとも面白い。ダンスを踊っているValentinaさんの息遣いや、ダンスで服が擦れる音等をフィーチャリング、録音して実験音楽に組み込んでいます。ブックレットには衣装にもこだわっていたことが分かる言葉が書かれていたり。無論私たちは耳からしか情報を得られないわけですが、いやさすが実験音楽という領域、こういうアプローチもアリかとニヤッとしましたね。

上段一番右のHallowingさん、これも素晴らしいスラッジ/ポスト・ハードコアでした。特に1曲目に関してはほぼ文句ない出来だったと感じます。比較的長尺ですが、3曲でEP化したのは正直正解だったかなと。EPという形態を最大限に活かせています。フルレンス、来るのであれば楽しみですね。


下段に移り、まずはあのKralliceのギタリスト、Mick Barrさんの音源。彼のプロジェクト、Ocrilimを聴いたことのある方、また、彼のプレイスタイルを知っている方はもう言葉は要らずって感じです。いつもの如くギターをピロリロ好き勝手気ままに弾き倒しています。あまりに自由に弾くもので、最初はビビりますね。過去Twitterで一度だけ、KralliceよりOcrilimの方が好き、と言っていた方を見かけたことがありますが…。マニアックな(引 ただ、2曲目に関しては、いつものOcrilim節とは違う側面が。やはりこの男は凄い、と感じる1曲でした。余談ですが、Kralliceは今、Blut Aus Nordのブレイン、Vindsvalとのスプリット音源を製作中です。チェックしてくれよな(宣伝)

そしてくろこわバンド、NightbringerさんDodsengelさんのスプリット。思想面を鑑みても少し異色と言えば異色ですが、いやそれでも相性は良い。くろこわワールド全開、オカルティックなサウンドが、タイトル通り東西南北を駆け巡ります。Dodsengelさんは次のアルバムに対し腰を上げていると聞きますが、Nightbringerは如何に。双方とも今後が期待どす。同じくブラックメタルバンド、Smohalla/Omega Centauriのスプリット作品についてですが、これも美味かな。対してこちらはどす黒くなく、アヴァンギャルドサウンドが特徴ですね。Omega Centauriさんの無機質サウンドは、昨年の1stで既に知っている方も多いのではと(本スプリット収録音源は全て1st以前の楽曲とのこと)。濃いヴォリュームで、両者の良さを充分に堪能できます。

オーストラリア発オルタナ/ヘヴィロックのSolar Somaさんですが、これは掘り出した!って感じがしました。クオリティの高い波のあるグルーヴ、力強いヴォーカル、まあ意外性はないのでしょうが、このジャンル辺りを久々に聴いたもので、おお!となりましたね。どの曲もメロディをしっかり持ってて素敵です。

最後は超どエモレーベルことCYLS発、Warren FranklinさんのEP。いやもうエモい。何から何までエモい ~fin~ ここのレーベルのバンドは基本的に時代から一手退いたサウンドが特徴で、もうそういうのが好きな人にはたまらないわけで。私が中でも好きなバンドの1つがこのバンドです。アルバムはよ










→→→Best Work Of

Seirom - "Goodbye Cold Nights"
from Netherlands, independent. Bandcamp

Gnaw Their Tongues, De Magia Veterum等でお馴染み、
オランダが誇る見た目はおっさん中身は狂気のハイパーおっさんMories氏のプロジェクト、
Seiromの新EP。昨年は各地でアルバム、"1973"が絶賛され、話題となりました。
No、こちらの方が凄まじい(確信

というと一辺倒ですが、1曲目、"Goodbye Cold Nights"で本当にスタンディングオベーションかましました。部屋で一人。初聴時の衝撃は今のところこの楽曲が図抜けていて、その意味では現時点でベストソングということになります。本当にフィジカルで欲しい音源。

このおっさん、常に新しいモノを創るのでフォローウィングも適度にするのがベストなんですが、
こういった音源をひょいと出してくるので油断できません。


もうSeiromだけでいいんじゃないかな(暴言
…他のプロジェクトも好きです。

[フルレンス(ブラックメタル以外)]
        


上段左から、

Airs - "Adore" [US, independent], Bandcamp
Cortez - "Phoebus" [Switzerland, Throatruiner], Bandcamp, Throatruiner
Huldra - "Monuments, Monoliths" [US, independent], Bandcamp
Light Bearer - "Silver Tongue" [UK, Halo Of Flies], Bandcamp, Halo Of Flies, Doomrock
Momentum - "Herbivore" [UK, Alerta Antifascista], Bandcamp, Doomrock

下段左から、

Nickolas Mohanna - "Parallax View" [US, Low Point], Bandcamp, Low Point
The Ocean - "Pelagial" [Germany, Metal Blade], Amazon
The Phantom Carriage - "Falls" [France, Throatruiner], Bandcamp, Throatruiner
Rorcal - "Vilagvege" [Switzerland, Cal Of Ror], Bandcamp, SickManGettingSick
Rosetta - "The Anaesthete" [US, independent(now)], Bandcamp, Blue Collar





→→→Comments

・続いて、ブラックメタル以外のフルレンス作品10作。とはいっても、ブラック要素を含むものがちらほら… カブリノキワミ、アーーーーーーッ!
そしてこのチョイスの若々しさ。むしろ俺がプリキュア
今年前半はThroatruiner陣の躍進が目ざましかったように思います。Primitive Manなんかも話題になってますね。


Airsさんは、毎度の如くあんな感じですね了解です、と思わせといて近年の作品の中では頭1つ出ていると感じました。"Joyless"系統のサウンドをがっしりフルレンスに合わせにいったスタイルですね。とはいいつつ、個人的には彼らのアコースティックギター一本のみで作った楽曲の方が沁み渡ります。Airsが好きで迷ってるのならば、是非。私が買った時は同時に未発表シングルも付けてくれてましたね。何故俺が買った時より格段に安くなっているんだ…

はい、そしてこのCortezさんです。これはどちゃくそ格好良いです、一聴き惚れしました。ブログで既述。2LP、CD、Tシャツなど気付けば全部揃えてしまったほど。一辺倒でないヘヴィネスを交えたハードコア、格好良いです。ふらっと来日しそうなんですが…しないんでしょうね。

同じく既述である、HuldraさんとLight Bearerさん。昨年末よりポストメタル/ハードコアを漁るようになってから、一気に若返った感が。鈍重な雰囲気を纏いつつ、滑らかに楽曲が進行していくのは聴いてて充足感を覚えます。Light Bearerさんは近いうちにEPをだすとのことで、そちらの方も楽しみです。Huldraさんは弦楽器隊を用意するんだ。LxBxのブレイン、Alex CF繋がりでMomentum、というわけで取り上げたわけではないんですが、こういうアグレッション全開なのを久々に聴くことが出来て痛快でした。ネオクラストの要素が削ぎ落とされてハードコア寄りになったサウンドと即効性のあるメッセージ、気付けばLPプレイヤーに載せてるということも。

後半下段組ですが、まずは何度も紹介しているNickolas Mohannaさん。まろやかな実験音楽で心地よく、あまりここら辺を漁っていない人にとっても素晴らしいなと感じる作品ではないでしょうか。さすがLow Point産。お次はモダンメタリックサウンドが鋭いThe Oceanさん、こちらは普段見ているブログさんで見つけてカッコいいし買ってみようかなと思えば、やはりカッコよかった作品でした。コンセプチュアルな様相も興味深いですね。海は苦手ですが。やはりイェンス氏は凄いんだなと

ピョンピョンブラッケンドハードコアの称号を欲しいままにするThe Phantom Carriageさんですが、1stからはかなりメタリックに。私は1stの好き勝手感が好きなのですが、カッコいいには変わりありませんね。ザクザクとしたギターが目立ちます。

こちらもポストハードコア陣、RorcalさんとRosettaさん。Rorcalさんは作品毎に結構スタイルを変えるタイプで好みのバンドですが、今回は完成形!という感じが。重々しさと暴虐性が目立つ今作、スラッジの要素を組み込んでみると、また面白いのかもしれません。過去作では"Ascension"がオススメです。最後にRosettaさんですが、いつも通りの高水準なサウンドを叩き付けてくれています。ダイナミックなリズム陣に呼応させたメロディの絡め方が絶妙ですね。ドラマティックな展開は健在で、すんなり耳に馴染んできます。ちなみに、10月にはフィジカルでMonolith Records、Debemur Morti Productionsからリリースされます。是非(宣伝










→→→Best Work Of

Cult Of Luna - "Vertikal"
from Sweden, Indie Recordings. Amazon, Omerch

世代ポストメタルゲー、降臨。特に上手いこと言えず

スウェーデン発のポストメタル界の重鎮、CoLさんの通算6作目。
無色無機質グレーゾーン(ここで着色)なアトマスフィア、のしかかるヘヴィネス、ドラマ性溢れる展開。
静と動が流れるように楽曲内を移動する様は、まさにアグレッション&アウェイ(?)

1~2曲目の流れでリスナーを鷲掴みにし、飽きさせることなく最後まで連れてってくれます。
今までの総計で言えば、一番聴いた作品かもしれません。

気持ちの昂ぶりを覚えずにはいられないThe Roman Of Roman、ここにありけり。


ディ""ス"イィ""ィズ!!!!!!!ダァァ""ァァ""!!!!!!!!!!

ちなみに、実に良いタイミングで、補完的作品、"Vertikal II"リリースを発表しています。(Amazon, Article)

もう1つちなみに、プレスによっては曲順表記にミスがあります。正式には6曲目が"Mute Departure"7曲目が"Disharmonia"です。

はい
・なんだかんだで22枚を紹介。このまま[フルレンス(ブラックメタル)]の11枚、おまけ5枚を紹介したいのですが、

俺は実家に帰る。おらこんな村いやだぁ


というわけで、Vol.2はしばしお待ちください。今回と同じく、内容は希薄なものになります。作品はどれも素晴らしいですが。
そして最後に









Peste Noire届きません
だからって総括記事を先延ばしにしてるんじゃないんよ…?