Ea - "Ea"
・Artist Information
Country : Russia (or Unknown)
Creation : 2005
Genre : Blackened Funeral Doom Metal/Ambient
Label : Solitude Productions
・Album Information
Year : 2012
Release-Type : Full-Length (4th)
Track Is
- Ea (47:38)
Total Time (47:38)
・My Comments I
―巷では国籍不明と謳われておりますが、我らが憩いの場、The Metal Archives様ではロシアと表記されてますし(というか活動拠点も割れてる)、
ここではロシアのアーティストとして扱います。ジャンル分けとしては、まぁフューネラル・ドゥームメタルという形がしっくりくるんではないでしょうか。
このアーティストのスタンスは、まぁいわゆる神秘主義寄りのモノでして、あまり情報が出回っていないです。
基礎知識としては2つほど。
・Eaは古代文明のテキストを用い、考古学分野で再構築された失われた言語を使っているとのこと。
・そして、Eaという単語は、アッカド語及びバビロニア語で、シュメール神話に出てくるEnkiという神を指している、とのこと。以外はあまり情報は無く、思想厨としてはンアァェァ!!?ってなるアーティストとなっています。その分、アプローチは限定されるので楽ですが。
先述の通りこのアーティスト、活動しているのが誰かも謎、謎、謎。
謎が謎を呼び、キムチは辛さを呼び、ムカデは1匹いれば番がいるという…、ふむ、ミスティカルなアーティストです。
まぁそういう態度をとっているということは、自ずとサウンドの面で反映されているということであって、早速サウンド面についてのお話を。
マジックミラー号GOGOGO!!!シャッキィィーンwwwwwww
・My Comments II
―さて、今作の「視覚的な情報」というのはジャケット、カードの見開き及び背面のアートワーク、及びピクチャレーベルだけということであり、
後は専らサウンドからの解釈となります。情報が少ない、というのはネガティヴな意味しか孕まないというわけではありません。このアプローチはDodecahedronさんの記事での方法とほぼ同じとみてくれて結構です。
本題ですが、終始スローテンポでゆったりと進行していく辺りはまさにフューネラルドゥームと言ったところ。
哀しさや孤独さ、恐らく死んだ文明の忘却に対する感情を引き合いに出しているであろう旋律を奏でるピアノ、アコースティックギターが映えます。
基盤は胸の底に沈んでくるようなヘヴィネスを纏ったサウンド。破壊的とも言えますね。地を這うようなガテラルヴォイスもちょくちょく配置。山場山場にはチャント、クリーンヴォイスも置かれており、
1曲で1枚の作品であるが故の起伏と展開に凝った作品となっております。おかしなこと言ってないよねオレェ?wwwちょいちょい顔を覗かせる水のSEはやはり、水を司るEnkiに基づく表現と言ったところでしょう。
なんだかNehëmahの時もシュメール文明について語ってましたが、特にシュメール文明がだいしゅきらのぉ///ってわけではありませんよ(笑
しかし。私にはヌルー、いやスルー出来ない点が。オルガンの使用です。
確かに、オルガンは特定の宗教にしか用いられないというわけではありませんが、それでもなかなかどうして一神教をイメージしてしまいがちでしょう。
しかしEaのイデオロギーは特にキリスト教然りに言及することに基づいているモノではありません。それは既述済。まぁEaの中の人が「オルガン使ってみたかったからぁ〜wwwウピョwww」とかいうのでない限り、挙げられる理由としては、
ってところでしょうか。いずれにせよ、このジャンル区分である以上、負のオーラでビンビンな1枚となっております。
宗教臭を漂わせるのはやはり、救いを求めているということでしょうね。…厨二アイヤアァァァァァァァ!!!!
・Generalization
―まぁかなり個人的ですが、今年の手に入れた音源の中でもかなりビビッ!ときた1枚でした。
なんだか最近Eaブームもちょくちょく巻き起こっており、入手も国内ディストロだったらそろそろ難しくなってくるのではないかと。珍しいというほどではありませんが、かなりの大作至高ですし、なにせフューネラルドゥームです、聴き手はかなり選ぶかと。
しかしまぁ、得られるモノの大きさもまた一入、というものです。探してみると良いかもしれませんね。
…なに?過去作との対比?
あ、あぁ、まぁ、ぜ、前作よりはこう、ま、纏まった感じってかスリムになったってか、1stに比べりゃ音像はふ、深くな、なったなってか、
これしか聴いてない(憤死)