真・新たな"エモ"を探る 第二回: 季節外れのコタツ、向かい合って

はじめに

"エモ (Emo) は、ロックの形態の一種である。英語での発音は「イーモウ」。
精神的・音楽的にハードコアにルーツを持つことから、エモーショナル・ハードコアと呼ばれることもある。" Wikipedia

この定義は極めて美しくない、いや、"エモ"くないものであると、どこか筆者は感じてやまない。どこか、納得がいっていない。どこか、得心がいかない。
その幻惑の響き漂う視線の前に、我々は幾度となく頷いては従い続けてきた。其処に、疑念を抱くこともなく。其れが、さも生きることだというように。

ここ数年で掻き消された"エモ・情報"を拾い集めるために立ち上がった者は少なかった。小さな力の輝きは、人々の道を照らすには至らなかった。
だが、諦めてはいけない。既にエモに呑まれてしまった世界になってしまったが、未だ潜む"エモ"の芽を見出していけばよいのだ。


今宵で第二回を迎えるこのコラム。意外な反響があり、なんとお蔵入りを避けることができた。ならば、そのエコーに応えよう。また一歩、踏み出す時―――――

過去のコラム: 第一回
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